【桃山時代・慶長年間】辻与次郎作 面取万代屋釜

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商品情報

大西家10代大西浄雪極め、辻与次郎作の面取万代屋釜です。
慶長年間:1596-1615年


【辻与次郎】
利休居士お抱えの釜師として知られ、秀吉公より天下一の名を賜ったと伝わります。与次郎の実在は確かなものの詳細は不明で、天正年間と慶長年間で作風が大きく異なっており、2代に渡った説もあります。楽焼等と同様に、利休居士の目指した内向きで静かな茶の湯を象徴する釜を作っています。


【大西浄雪】
大西家10代。幕末に長く活躍し、釜と極め書きを多く残しています。浄雪は大西家の中でも研究家としての側面が強く、古釜の研究を進め、その鑑定力も確かなものです。


【本釜について】
肩に面をとっているやや小ぶりな筒釜です。口は大変大きく、羽落も厚く力強いものです。一般に万代屋釜と言うと累座が有りますが、累座がなくとも、鬼面・筋・羽落の条件があるものを万代屋釜と呼びます。

『茶道筌蹄』には「萬代屋 天メウ作、萬代屋宗安所持、形一様ならすと云とも広口、鬼面、輪口、肩に筋あり、累座のあるとなきとあり」と記載されており、本釜はこの条件を満たします。

全体に膚を打ち、利休居士の茶の湯を表現しています。

※ 鐶付は大きく力強い鬼面で、表情も中央に寄った独特なものですが、これは慶長年間に度々見られるものです。大西家ではこの手の鐶付を慶長与次郎と極めます。(18枚目参照、大西清右衛門著「茶の湯の釜」より)


【情報】
◯極みは下記の通りです。
肩衝釜
一 胴径6寸6分
一 口廣4寸3分半
一 鐶付鬼面

右ノ釜慶長年時代與二郎作無紛論者也

御釜師 大西浄雪

※大西浄雪の極め書きについて、参考までに浄雪の他の極め書き画像を掲載します。(19枚目参照、坂本五郎著「茶の湯名釜コレクション」より、坂本氏コレクションは九州国立博物館に寄贈。)


◯寸法(多少の誤差があります)
胴径 約20センチ
口径 約13センチ


◯状態
経年の錆びや汚れがあります。画像にてご判断ください。以前修理された箇所の漆が緩んでおり、水が滲み出てきます。古作の鉄鐶がついています。



★個人で収集、保管したものなので、経年の劣化や傷、錆びがあります。写真をよくご覧いただき、購入をご検討ください。


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カテゴリー:ホビー・楽器・アート>>>美術品・アンティーク・コレクション>>>工芸品
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